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天下のブレンボ様 ラジアルポンプのお話

どもども。
今回はラジアルブレーキマスターシリンダーのお話です。
いきなり仰々しい名前が飛び出しましたが、噛み砕いてお話ししますので(;・∀・)
あまり当てにしないでくださいね。。。
嘘があったらコメントで教えてください。

さて、昨今よく聞く「ラジアル」という言葉。
なんかもう高性能パーツには、ことあるごとに「ラジアルほにゃほにゃ」とか言ったりしてますね。
ラジアルタイヤ。
ラジアルキャリパー。
ラジアルマスター。
雑誌を見ると、必ずといっていいほど登場します。

では、ラジアルってなんじゃいな?
ラジアルとは、日本語に直訳すると「放射状の~」とかそんな意味を持っています。
今回はその中でも、ブレーキのマスターシリンダーにおけるラジアルに関して話したいと思います。

ラジアルマスターシリンダー。
調べると色々出てきます。
一般的に有名なのがNISSIN製、brembo製。
マニアックなところだとフランスのベルリンガーや、モトマスター。
まだまだ沢山あります。


そもそも、ブレーキ装置の役割とは何なのでしょうか?
よく考えてみると、人間の指二本で重さ150kgの車体を時速100kmから停止まで導くのだからすごい話ですよね。
ぐるんぐるんタイヤと一緒に回ってるブレーキディスクを挟み込んで止める。
はさみ込むと、運動エネルギーは摩擦によって熱に変わります。

おもに、ブレーキ装置の役割は
「運動エネルギーを殺して、熱エネルギーに変換させてやる装置」
とでも思って下さい。
※あくまでイメージです


さて、そのブレーキ装置。
色々と方式はありますが、今はその殆どが油圧ブレーキと呼ばれるものでできています。

パスカルの原理は学校で習ったでしょうか?
流体の入った容器に力を加えると、単位面積当たりの掛かる力はどれも等しくなるというあれです。

油圧はまさに、その力を利用して出来ています。
例えば下の図。
箱の中には液体で満たされていると思って下さい。
面積が四倍になると、かける重さは四分の一で釣り合うわけです。

29905354_1581325665_149large.jpg

これを使って、より大きな力でブレーキをきかせているのが油圧ブレーキです。
「ブレーキ装置は熱変換装置であり、倍力装置である」

また同時にブレーキレバーを使って「テコの原理」でも倍力させています。
これは見たまんまですね。
支点力点作用点です。

指の力をブレーキレバー(テコの原理)で増幅。(レバーレシオ)
その力をさらに油圧で増幅。(油圧レシオ)
最終的にブレーキパッドを強い力で挟み込む。

こういう仕事をブレーキ装置は行ってるわけです。


さて、それを踏まえて今回の主役、マスターシリンダーを見てみましょうか。
まずは一般的なマスターシリンダーです。
メーカーはNISSIN。CB400SFのマスターシリンダーを持って来ました。

29905354_1581602860_67large.jpg

鋳造、横置きシリンダーです。
ラジアルではありません。
で、これがこんな風に作用して仕事をします。

29905354_1581610928_62large.jpg

青がブレーキレバーです。
これが緑によって引っ張られることで赤のピストンを押します。
ピストンは注射器の役割をして、ブレーキの力を伝えるわけですね。
一般的な市販車は、ほぼこの形式で作られていると思います。

しかし、観察してみると分かるのですが、てこの働きをしているブレーキレバー。
搭載位置にかなり無理があると思いませんか?
レバーを引っ張る方向と比較して、まるまる90度横を向いてしまっています。
これが横置き型ピストンのミソでして。
シーソーによる倍力よりも、油圧による倍力の方に重点が置かれていることがうかがい知れます。
その証拠に、ピストンの径も小さく、より大きく力を変換できるようになっていますね。
代わりにシーソーは作動量を増やしているというわけです。

「横置きシリンダーは、テコの原理よりも油圧の力を重視して倍力している!」


では、ついに登場、ブレンボラジアルポンプを見てみましょうか。

29905354_1581255418_149large.jpg

じゃじゃーん、ブレンボラジアル。
定価は四万円ぐらいですかね。
定番中の定番パーツです。

さて、ラジアルポンプというからには放射状なわけですが、姿形を見ただけではよくわかりませんね。
ここでまた、写真にお絵かきしておきます。

29905354_1581637246_160large.jpg

ピストンシリンダーがブレーキレバーの入力と同じ方向を向いているのが分かりますか?
そして、シリンダーの直径も、横置き型より大きくなっています。
また、ブレーキレバーがかなり長くとられていますね。
つまりどういうことなのか。
小学校で習ったと思いますが、テコの原理は、支点から入力点までが長いほど、大きな力を起こすことができます。
また、油圧装置は、入力側の径が小さいほど大きな力を、入力側の径が大きいほど少ない作動量で小さな倍力になります。
つまり、横置きシリンダーの逆です。

「ラジアルシリンダーは、油圧よりもテコの原理を重視して倍力をしている。」


ここで述べたのは、あくまで比較した結果をわかりやすーく例えた話です。
ラジアルシリンダーでも、もちろん油圧はちゃんと仕事をしてます。
イメージとして捉えておいて下さい。

さて、ラジアルの構造はお話ししましたが、ではどうしてレバーを長くとってテコでたくさん倍力する方がいいのか。

いろいろな理由がありますが、一番は握っていった時の安定感でしょう。
横置きの場合は、支点と作用点がすごい位置にあります。
このままだとどうしても、作動するときに作用点の位置が横にグリグリとずれてしまうのです。
当然、摩擦の分は抵抗になりますし、作用点から支点までの距離が変われば倍力の比率も変わってしまいます。
ラジアルならその心配もなく、ピストンを押す部分は安定しています。


そんなこんなで生まれたのがラジアルマスターシリンダーなのです。
別に横置きが悪いってわけではありません。
スペース的な制約に強いですし、製造コストも下げられます。
ビモータのレーサーだって横置きですよ。

勘違いしてほしくないのは「ラジアルだから性能がいい」というわけじゃないことです。
性能を追求していった結果、どうしてもこのレイアウトになってしまったんです。
構造には全て意味があります。
部品選びはまず、部品に対する理解が必要なのですよ。
(と、分かったふうなことを言ってみる)



さて、せっかくなので、bremboのマスターシリンダーをもうちょっと自慢させて下さい(*´ω`*)
実はこれ、私物なんですよ。うひひwww

29905354_1581255433_138large.jpg

鋳造なんでそこまで高くないですが、だいたい定価で四万円ぐらいします。
今回は、お師匠様の計らいで二万円にて新品を譲って頂きました。
私のXR250にははっきり言ってオーバースペックもいいところですが。。。
気にしない!

29905354_1581255431_251large.jpg

刻印を見ると、φ16*18となっています。
これは何のことかというと
φ16というのはピストンの直径です。
で、18というのがレバーの支点からピストンを押している作用点までの距離になるわけです。
これを吟味することで、タッチをカチッとさせたり、柔らかくしたりと調整するわけです。
ダブルディスクなんかもありますからね。
キャリパー側の容量と相談しながら選びます。

29905354_1581255430_100large.jpg

クランプ部分。
鋳造モデルなんで表面の処理はところどころ荒かったりするのですが、ちゃんと作り込むところは作り込んでいます。
ボルトもちゃんとハイテンボルト。
カッチリ締結させてくれます。

29905354_1581255428_93large.jpg

ちゃんと上から締め付けましょうね。
ハンドルにビタッと吸い付く構造にうっとり。
下の白い部分はバンジョーボルトが来ます。
横置きと違って、オイルラインが下に来るんでオフ車なんかは工夫が必要なようです。

29905354_1581255423_147large.jpg

レバーはクリップ止めです。
今まで何人も、このクリップがオサラバしてるんだそうで。
タイラップで補強しておきたいところです。

29905354_1581255418_149large.jpg

見ての通り、諸々の付属品を追加で購入しなくてはいけません。
リザーバータンク、タンクステー、ミラーホルダー、ブレーキスイッチ。
あくまでbremboラジアルマスターはレース用部品なのです。
要求されるメンテナンスも、純正部品と同じようにはいきません。



まぁ、そんなこんなんでうちに転がり込んできたbrembo様。
これから少しづつ、部品を揃えて取り付けたいと思います。
レビューは乞うご期待。
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テーマ : 整備
ジャンル : 車・バイク

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